青色申告に必要な帳簿の種類
主要簿
主要簿は、必ず作成しなければいけない帳簿のことを云います。「仕訳帳」と「総勘定元帳」があります。特に、「仕訳帳」は、間違いなく記入されていれば、他の帳簿は転記するだけの場合が多いので最も重要な帳簿です。
仕訳帳
全ての取引を、日付順にまとめた帳簿。
勘定科目の種類に関係なく、1月1日から12月31日まで、単純に日付順で取引が並んでいますが、左側が借方の勘定科目、右側が貸方の勘定科目です。
総勘定元帳
全ての取引を、勘定科目ごとにまとめた帳簿。 勘定科目ごとに取引を記録する「元帳」を、1つにまとめたものを「総勘定元帳」と呼びます。
補助簿
現金出納帳
現金の入出金の取引を日付順・発生順に記録する帳簿です。
いつ、誰が(誰から)、いくらを、何のために(どういう理由で)支払ったのか、または、入金になったのかを記入して保存します。
預金出納帳
事業用の預金取引を日付順・発生順に記録する帳簿です。現金と同じように、いつ、誰が(誰から)、いくらを、何のために(どういう理由で)支払ったのか、または、入金になったのかを記入して保存します。
売掛帳
商品を掛け売りで販売した際に記録する帳簿です。売掛帳は取引先毎に売掛金額、回収金額を記録することで未回収金を管理することが出来ます。
摘要欄には、取引の内容を記載します。そして、売掛金は、資産ですから売掛金が増加する場合には借方欄に、減少しする場合には貸方欄に金額を記入します。
買掛帳
売掛帳と逆で、商品を買掛で仕入れたことを記録する帳簿です。買掛帳も取引先ごとに買掛金額、支払い金額を記録することで未払い金残高を確認できます。買掛金は、負債ですから増えた場合は貸方、減少した場合は借方になります。
商品有高帳
商品有高帳は、商品の在庫数を管理する帳簿です。そのため、商品の受入、払出の都度記入する帳簿です。商品有高帳で、売上時の払出単価を計算しますが、単価の計算方法には先入先出法と移動平均法があります。先入先出法は、先に仕入れたものを先に販売したものとして払出単価を計算します。一方、移動平均法は、受入の都度全体の単価を平均して払出単価を計算します。
売上帳
売上に関する取引を記録する帳簿です。摘要欄には、販売先、代金受取方法、商品名、単価、数量を記入します。
仕入帳
仕入れに関する取引を記録する帳簿です。摘要欄には、仕入先、代金支払方法、商品名、単価、数量を記入します。
固定資産台帳
機械や車などの固定資産や繰延資産の減価償却を管理するための帳簿で、固定資産の種類別に分類し、取得日、取得価格、耐用(償却)年数、償却方法、資産名称などを記録します。